暫く前からVAIO(VGN-FW74FB。Windows7 64Bit)のHDDの調子が悪くなって来ていたので、新しいHDDに交換してみたが・・・。
HDDを交換するもWindows起動せず
もともとシステムイメージのバックアップも行っておらず、いざWindowsのシステムイメージの作成(コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\バックアップと復元)を実行すると、エラーが発生してシステムイメージが作成できない。
VAIO付属のリカバリーセンターを使ってみると、出荷時のイメージをDVDに作成できたのでこれを使用して新しいHDDで起動できるようにする。
新しく用意したHDDはHGSTのHTS545050A7E380。500GByteで5000円程。

もともと入っていたのはSeagateのHDD。

これを交換する。



そして、VAIOリカバリーセンターで作成しておいたリカバリーディスクでリカバリーを行う。
リカバリーが正常に終わって、Windowsを起動しようとするがエラーが発生して起動できない(「インストールを完了できませんでした。このコンピューターにWindowsをインストールするには、インストールを再実行してください。」のメッセージが表示される)。

調べてみると新しいHDDがAFT(Advanced Format Technology)仕様になっているせいらしい。
非AFT仕様のHDDへリカバリーし、システムイメージを作成
「VAIO Hot Street」(2014/3/31 で終了するとの事)の「HDD交換、リカバリーディスクからインストできない」と言う投稿を見ると、非AFT仕様のHDDを使用してリカバリーしておいてWindows UpdateによりSP1をインストールし、その環境のシステムイメージを作成する。そのイメージを使用することによりAFT仕様のHDDで動かすことができるというコメントがあり、その内容をもとに作業してみる。
非AFT仕様のHDDにはたまたま手元にあった外付けHDD(I-O DATAのHDPS-U320)から取り出したSAMSUNGのHDDを使用する。

これに入れ替えてリカバリーを行うとWindows7も正常に起動。
その後付属していたOfficeもセットアップし、Windows7のSP1もインストール。更に必要なソフトをある程度インストールしておく。
次に別の外付けHDDにシステムイメージを作成(コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\バックアップと復元)。修復ディスクも作っておく。
AFT仕様のHDDへシステム復旧
非AFT仕様のHDDからAFT仕様のHDD(HGST)に交換し、修復ディスクでシステムイメージを回復させる。






これでとりあえずHGSTのHDDでもWindows7が起動するようになる。
動きがおかしい!!
Windowsは起動するようになったがやけに動きが重い!しかも何故か今までは出なかったところ(デバイスマネージャーなど)でUACのダイアログが表示される。

更にどこかに書いてあったようにWindows Updateが動かない!
インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー
非AFTのSAMSUNGのHDDでは動くからとりあえずそれで使っていくかと諦めかけるが、さらに調べてみると、インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーを使うという記事を見つける。
上記の内容を参考にさせて頂いて、iata_cd.exeでインテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーをインストールしてみる。
インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーをインストール後、再起動後に新たにHGST のドライバーがインストールされた。
デバイスマネージャーをみると何故かインストール後はHGSTのHDDが「ATA HGST HTS545050A7 SCSI Disk Device」となっている。
- インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーインストール前

- インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーインストール後

これで今のところ問題なく動作している。
HGSTのベンチマークは以下。

自分の感覚ではこのHDDは少し音が気になる。SAMSUNGのHDDの方が静かだった。
音の質がHGSTの方は高音でカリカリしてい耳に付く。それに比べるとSAMSUNGの方は低音でそれ程気にならなかった。
ベンチマークではHGSTの方が全体的に上回り、シーケンシャルアクセスは1.5倍ほど速度が出ていた。
システムイメージ作成に使用したSAMSUNGのHDDは320Gバイトだったので、システムを修復したHGSTのHDDでもその分しか有効になっていない。残りは別のパーティションのボリュームとして追加した。